6月16日(土)、お台場・東京カルチャーカルチャーにて、『機動戦士ガンダムSEED』がお届けするスペシャルトークライブ第1弾「SEED PARTY 2012 ~星空の集い~ PHASE-1.0」が開催された。
イベントは、豊口めぐみさんを司会に、保志総一朗氏と福田己津央監督をゲストに迎えて行われ、様々なコーナーやサプライズが用意され大盛り上がりとなった。
それではイベントの様子を早速レポートしていこう。
開場前、来場者の席ひとつひとつに、イベントのために用意されたスペシャルメニューの一覧や、“SEED”らしい花の種のプレゼント、特製コースターなどが並び、スペシャルメニューには、アークエンジェルでキラたちが食べていた食事を忠実に再現した「アークエンジェルランチ」2種や、キャラクターをモチーフにしたドリンクなどが用意されイベントを盛り上げる。
お待ちかねのゲストが登壇すると、まずは『機動戦士ガンダムSEED』10周年を記念し、保志氏が音頭をとる乾杯からイベントがスタート。
10年という月日をファンと共に懐かしみながらトークは進み、監督は10年前の技法と現在の技法を比べ、「全然違う。丁度アナログからデジタルへの移行期だった当時の映像を今回のHDリマスターで高画質に対応させると荒くて見えない。小さく描いたキャラクターも如実に見えちゃうから。」と、今回HDリマスター化にあたっての苦労を語った。
当時の裏話などで会場が盛り上がってきたところで、10年前を振り返る「ガンダムSEED ~思い出アルバム~」コーナーがスタート。
まずはTV放送開始前、2002年8月に行われた保志氏のインタビューが登場。当時のコメントを保志氏自らが照れながらも読み上げると、監督は「もうちょっと当時はかわいかった気がする」とダメ出しし、笑いを誘った。
続いては福田監督が持参した、当時実際に使用された台本を皆でパラパラとめくり、豊口さんが“元カレ”トールのセリフと“今カレ”ディアッカのセリフを読み上げ、会場を沸かせた。
監督はPHASE-21「砂塵の果て」の「僕は・・・、殺したくなんかないのにぃーーーー!」というセリフが、元々は「僕は・・・、うわぁぁぁぁぁ!」というセリフだったという裏話を明かした。
実際のHDリマスター版とSD版の映像を見比べながらのトークでは、「キラの顔が違う!」「ラクスがかわいい!」などとその違いに興奮するゲスト陣。キャラクターの背景にあるストライクガンダムまでが細かく修正されていることなど、HDリマスター版の魅力を堪能した。
次に来場者や視聴者からの質問に回答するコーナーで「ミリアリアの魅力」を問われた豊口さんは「普通のキャラクター」であることを挙げ、監督は、ミリアリアの「発進、どうぞ!」の言い方がすごくよかったと絶賛。さらにミリアリアをキャラクターデザインの平井さんに発注する際に「あんまりかわいいとキラが惚れちゃうから、かわいくしないで」とお願いしたことを暴露。これは豊口さんも知らなかったらしくと驚きを隠せない様子だった。
そして、今だから言える話として、キャストを決めるオーディションの話が展開。
保志氏はキラだけでなくアスランのオーディションも受けたという話が出ると、豊口さんは「想像できない!」と驚嘆する。
続いて、ガンダムインフォにて投票受付を行った「ガンダムSEED名ゼリフベストテン」の結果が発表され、10位からの各位がVTRとともに明かされ、盛り上がるゲスト陣。
それぞれのセリフを保志氏や豊口さんが読み上げるという大サービスもはさみつつ、いよいよ1位が発表となり、VTRが流されるとざわつく会場。
さらに、保志氏が「やめてよね・・・。」を演じ上げると、豊口さんは「やなやつー!」と間髪を入れずにリアクション。当時もこのセリフを演じた後、色々な人に責められたと、キャストにとってもインパクトの大きいシーンだったことを明かした。
休憩を挟んだ第2部からは、HDリマスター化された実際の映像を見ながら自由にトークする生コメンタリーがスタート。
まずはPHASE-21「砂塵の果て」が上映され、まずは“砂漠の虎”バルトフェルドの副官であるダコスタについて大盛り上がり。ディアッカの声を務める笹沼尭羅氏と親交が深いこともあり、保志氏にとって唯一いじれるキャラだったことを明かす。
続いて関 智一氏が演じるイザークが登場すると保志氏は、その印象的な髪型のこともあり、当時関氏がどんな風に演じるんだろうと思っていると、普通に格好いい声で演じたため、ムウ役の子安武人氏に「オカッパのくせに何カッコイイ声出してんだよ」とツッコまれていたことを冗談交じりに語った。またPHASE-25「平和の国へ」の生コメンタリーでは、監督が軍服について、連邦の男性用制服はキラに、女性用制服はマリューに、ザフトはアスランに似合うようにデザインされている、と裏話を披露。
さらに『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』で、オーブの制服が変更されたことについても、キラに似合うようにという理由からだと語り、会場では驚きと納得の声が挙がる。
コメンタリーが終わると豊口さんより、第2弾トークイベント「SEED PARTY PHASE-2.0」の企画が進行中であること、そのゲストがアスラン役の石田彰氏であることが発表されると、会場は一際大きな歓声に包まれた。
保志氏が「ちょっと盛り上がりすぎじゃないの!?」と拗ねたように言うと、豊口さんが「大丈夫!みんなキラが好き!保志さんが好き!」とすかさずフォロー。
そして出演者が来場者と配信視聴者に向けそれぞれ一言づつコメントした。
保志総一朗(キラ・ヤマト役)
放送から10年経って、『機動戦士ガンダムSEED』をHDリマスターとしてまた皆さんと楽しめることをうれしく思います。まだHDリマスタープロジェクトは始まったばかりなので、これからも『ガンダムSEED』を末永く楽しんで頂ければと思います。
福田己津央(監督)
「10年前にも色々なイベントがありましたが、こういうタイプのイベントは新しいですね。10年経ったからこそできるのだと思います。現在限られたスタッフで集中的にリマスターをがんばっておりますので、応援よろしくお願いいたします」
最後は監督の音頭で、来場者から保志氏へ今日一番の歓声が贈られ、配信は終了。
そして配信終了後、サプライズで来場者だけのスペシャルプレゼント抽選会が実施され、ゲストのサインが入ったポスター、ガンプラ、ゲームソフトなど豪華ラインナップがプレゼントされた。
さらにサプライズとして、福田監督が持参した当時の台本にサインを入れてプレゼントすることを発表。
当選者は、各席のコースターの裏に、福田監督自ら描いた“トリィ”がいた人という粋な演出で発表され、ファンにはたまらない超レアなプレゼントに、感極まって涙をこぼす当選者も。
そしてサプライズとサービスが盛りだくさんのイベントは幕を閉じた。
なおイベントのうち、生コメンタリーコーナーを収録した特別編集版「SEED PARTY 2012 PHASE-1.1」が、現在 バンダイチャンネルにて「月額1,000円見放題」サービス会員に向けて配信されている。
今回記事で紹介したほかにも「ディアッカは憎めない」や「なんで軍服なのにミニスカートなの?」といった興味深い話題が展開されているので、ぜひともこちらもチェックしておこう。
そして、「機動戦士ガンダムSEED HDリマスター Blu-ray BOX 2」は現在好評発売中。
HDリマスタープロジェクトでより美しくなった『機動戦士ガンダムSEED』をぜひとも楽しもう!
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