兵庫県立美術館では、5月19日(日)までの期間、メカデザイナー・大河原邦男氏のデザインを歴史的に検証しながらその魅力に迫る「超・大河原邦男展 -レジェンド・オブ・メカデザイン-」が開催中だ。観覧料金は、一般が1,300円、大学生が900円、高校生・65歳以上が650円、中学生以下無料。
7つの章により構成された展覧会では、ほとんどが本邦初公開となる大河原氏直筆の設定資料や、宣伝ポスターや原画などのカラーイラスト、高さ4mの「1/1スコープドッグ(倉田光吾郎氏制作)」といった立体造形物など、あわせて400点超える貴重な展示が並ぶ。
それでは、アカデミックな雰囲気溢れる会場の模様を写真を中心にレポートしていこう。
▲会場へと向かう階段では、巨大な「シャア専用ザク」が壁面に描かれている。
▲会場入り口にて貸し出されている、声優の銀河万丈氏と伊藤 静さんによる音声ガイドでは、大河原氏のデザインについてのとっておきの話が展開されるとのこと。こちらも要チェック。
▲会場入ってすぐの場所には、「科学忍者隊ガッチャマン」など、大河原氏が手掛ける初期の作品の資料が並ぶ。
▲日本サンライズ黎明期の作品「無敵鋼人ダイターン3」の展示資料では、その主役機「ダイターン3」の変形機構を説明したものと、それを立体化した当時の玩具など“メカデザイン”ならではの面白さを堪能できる。
▲展示会のポスターにも使用されている、半身の機構が露出する“内部図解”の「ガンダム」も展示されている。
▲『機動戦士ガンダム』の設定資料が並ぶコーナーでは多数のデザイン案が掲載され、馴染みの深いMSへと至るまでの過程を体感できる。
▲さらに、ファンならばどこかで見たことのあるものから貴重なものまで、美麗な原画が一挙展示される。
▲そのほか“兵器としてのメカ”というカテゴリーで、「ガンダム」、「ダグラム」、「ボトムズ」の玩具が展示されている。
▲今回の展示の目玉のひとつである、高さ4mの「1/1スコープドッグ(倉田光吾郎氏制作)」は、“鉄”ならではの存在感と来場者を圧倒する。
▲周囲に配置された『装甲騎兵ボトムズ』の設定資料、原画は「1/1スコープドッグ」に勝るとも劣らない迫力だ。
▲続いて、どこか“カワイイ”メカが大集合。「アイアンリーガー」や「ガラット」、「グランゾート」に加え、ガンダムシリーズからは『機動武闘伝Gガンダム』のMFが展示される。そのほか等身の下がったMSやスコープドッグなど、垣間見える大河原氏ならではの遊び心に頬が緩む。
▲“リアリズムの拡張”をテーマとした展示では、『機動戦士ガンダムF91』のほか、「バイファム」、「レイズナー」、「ドラグナー」といった、よりリアルさが際立つメカが集結する。
▲続いて、若い世代にも馴染みの深い“勇者シリーズ”より「エクスカイザー」、「マイトガイン」、「ガオガイガー」といったメカが並ぶ。
▲ファンの記憶にも新しい『機動戦士ガンダムSEED』のコーナーでは、福田己津央監督のオーダーと、そこから生まれた「フリーダムガンダム」が並ぶ。さらには「ジン」や「バクゥ」の初期案といった貴重な資料も展示されている。
▲そして最後、「大河原邦男の今」と銘打たれた章では、MSVスタンダードをはじめ、“生涯現役を目指す”という氏の言葉通り、現在も精力的に活動を続ける大河原氏の仕事に触れることができる。
▲多くの来場者が列を成す物販コーナーでは、「MG 1/100 ガンダム Ver.2.0 リアルタイプカラー 超・大河原邦男展Ver.」をはじめ、今回の展示物を一挙に収録した目録や、イベント限定のクリアファイルとポストカード、ザクIIを模したUSBメモリーなどファン垂涎のグッズが並ぶ。
▲そして美術館の敷地内には、話題の「シャア専用オーリス CONCEPT」の展示も行われている。車両の展示は3月31日(日)までと、4月27日(土)から5月4日(土・祝)までの期間で実施される。大河原氏が描く「シャア専用オーリスCONCEPT」の複製原画もお見逃しなく!
今回紹介した設定資料などの展示は、全体のほんの一部となっており、会場では大河原氏の40年間の仕事をより濃密に堪能することができる。
さらに、再来月の5月5日(日)には大河原邦男氏のサイン会や、『装甲騎兵ボトムズ』などを手掛ける高橋良輔監督との対談などが開催され、そのほかの日にも様々なイベント・催しも予定されている。
ぜひともこの展覧会で、あわせて400点以上の貴重な展示をその目で確かめよう!
詳しくは、 「超・大河原邦男展」イベント特設サイトにてご確認ください。
超・大河原邦男展
-レジェンド・オブ・メカデザイン-
[開催日時] 2013年3月23日(土) ~ 5月19日(日) 10:00 ~ 18:00
※金・土曜日は20:00まで、入場は閉館の30分前まで。
[休 館 日 ] 月曜日
※ただし4/29および5/6は開館、4/30および5/7は休館。
[開催会場] 兵庫県立美術館(神戸市中央区脇浜海岸通1丁目1番1号)
[入 場 料 ] 当日券 : 一般1,300円、大学生900円、高校生・65歳以上650円
20名以上の団体割引料金 : 一般1,100円、大学生700円、高校生・65歳以上550円
中学生以下無料
[開催日時] 2013年3月23日(土) ~ 5月19日(日) 10:00 ~ 18:00
※金・土曜日は20:00まで、入場は閉館の30分前まで。
[休 館 日 ] 月曜日
※ただし4/29および5/6は開館、4/30および5/7は休館。
[開催会場] 兵庫県立美術館(神戸市中央区脇浜海岸通1丁目1番1号)
[入 場 料 ] 当日券 : 一般1,300円、大学生900円、高校生・65歳以上650円
20名以上の団体割引料金 : 一般1,100円、大学生700円、高校生・65歳以上550円
中学生以下無料
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