リアルでもスマホでも遊べるカードゲーム「ガンダムクロスウォー」では、ブースターパック・自販機ブースター「未来への翼」の発売を記念した地域No.1決定戦が開催中だ。
イベントは、7月2日(土)から7月24日(日)にかけて全国8会場で開催され、いずれも上位入賞者には10月23日(日)に開催される「JAPAN CHAMPIONSHIP 2016 初代王者決定戦」への参加資格が与えられる予選大会を兼ねている。
7月17日(日)には東京「トレカの洞窟 CARD WORLD TOWER AKIBA」で、7月18日(月・祝)には東京「ホビーステーション 秋葉原本店」と大阪「ホビーステーション日本橋2’s店」で開催され、数多くのプレイヤーが集結し激戦を繰り広げた。それではさっそく、各会場の模様をレポートしていこう。
■東京会場「トレカの洞窟 CARD WORLD TOWER AKIBA」(7/17開催)
東京「トレカの洞窟 CARD WORLD TOWER AKIBA」で開催された大会の決勝戦は、「侵撃」と高ATKを組み合わせた赤単デッキ使いの「ギア炒飯」さんと、赤メインのデッキに黒のユニット「トールギス」と「トーラス」を加えた、赤タッチ黒デッキ使いの「逆襲のジャー」さんの対決となった。
1戦目、先攻はギア炒飯さん。
どちらも速攻デッキのため、序盤からATKの高い「BT02-114 カプール」や「侵撃:1」を持つ「BT03-107 ゾロアット」などで、お互いの母艦をノーガードで殴り合うという激しい展開に。中盤に差し掛かる10ターン目には、早くも双方の母艦耐久値が1桁まで減少してしまった。
ここで、ギア炒飯さんが「BT03-116 シェンロンガンダム」を出撃。「破壊工作:1」の効果により、逆襲のジャーさんのブリッジのパイロットカード1枚が行動済になってしまう。
コストが支払えずに有効なユニットを出せなくなってしまった逆襲のジャーさん。デッキに「防衛」ユニットは「SP01-056 ドーベン・ウルフ」1種のみというかなり攻撃に偏った編成のため、攻撃の手が止まってしまうと一気に巻き返しを受けてしまう。手持ちの戦力で何とかギア炒飯さんのユニットを破壊しようと試みたが、結局次のターンで残りの母艦耐久値6点を削り切られ、ギア炒飯さんがまずは1勝。
2戦目、逆襲のジャーさんが先攻。
序盤からの壮絶な殴り合いを、今回先に一歩抜け出したのは逆襲のジャーさんだった。
9ターン目に「破壊工作:1」と「侵撃:1」をあわせ持つ「BT03-120 ガンダムヘビーアームズ」を出撃させ、ギア炒飯さんのパイロットカードが行動済に。これによってギア炒飯さんのテンポを崩し、さらに11ターン目にも「シェンロンガンダム」を出撃。2ターン続けての「破壊工作」をくらい、内側からやられた格好になったギア炒飯さん。結局場を立て直すことができず、敗北。逆襲のジャーさんが1本を取り返した。
最終戦となる3戦目、先攻は連続して逆襲のジャーさん。両者とも最初に手札をすべて交換するという賭けに出るが、これが吉と出るか凶と出るか。
序盤から中盤にかけての展開はこれまでと同じく、ユニットによる母艦への直接攻撃中心の攻防。
デッキ傾向としては、ギア炒飯さんは「ゾロアット」、「BT03-110 ガズアル」などの「侵撃」持ちユニットや「SP01-061 キュベレイMk-II(プルツー機)」などの効果によるダメージを与えるユニットを多めに入れ、通常の攻撃+効果ダメージで底上げ、というものに。パイロットカードにも効果ダメージを+1する「ST02-012 キラ・ヤマト」が入っているなど、ファンネル中心だったこれまでのデッキとは一線を画すデッキ内容だ。
一方の逆襲のジャーさんは「カプール」、「BT02-119 ギラ・ズール」、「BT02-120 ガルスJ」など基本スペックの高いユニット、そして大型ファンネルビット・ユニット・トークンを3機出撃させるイベントカード「BT03-128 シャアの亡霊」で数をそろえ、「BT03-092 トーラス」で「防衛」を無効にして一斉攻撃、というスタイル。パイロットカードにもSサイズユニットを強化する「ST01-013 ララァ・スン」が組み込まれている。
しかし、どちらもノーガードで打ち合うデッキ同士となると、ダメージに特化している分、ギア炒飯さんの方がわずかに有利。逆襲のジャーさんはユニットのスペックを生かしてなんとか食らいついていくが、10ターン目、ギア炒飯さんの場に「ゾロアット」、「SP01-059 コンティオ」、「PR-U006 サザビー」の3機が残り、逆襲のジャーさん側のユニットが0の状態でターンエンド。逆襲のジャーさんの母艦耐久値は残り12。「BT03-095 トールギス」さえ出せれば逆転の切り札となるのだが……コストに黒2が必要なのに、コストフェイズ終了時に、ブリッジに黒を含むクルーカードは1枚しかなかった。
ここで逆襲のジャーさんがギブアップ。ギア炒飯さんがこの苛烈な戦いを制し、優勝の栄冠を手にした。
優勝者 ギア炒飯さんの赤単デッキ
【ユニットデッキ】
【キャラデッキ】
【サイドボード】
【ユニットデッキ】
BT02-114 | カプール | 4枚 |
BT02-118 | ガリクソン | 1枚 |
SP01-053 | バタラ | 4枚 |
SP01-056 | ドーベン・ウルフ | 4枚 |
SP01-057 | ヤクト・ドーガ(クェス機) | 2枚 |
SP01-059 | コンティオ | 4枚 |
SP01-061 | キュベレイMk-II(プルツー機) | 4枚 |
BT03-107 | ゾロアット | 4枚 |
BT03-110 | ガズアル | 4枚 |
BT03-114 | ローゼン・ズール | 2枚 |
BT03-116 | シェンロンガンダム | 2枚 |
PR-U006 | サザビー | 2枚 |
BT03-127 | ガンダムは 敵…! | 3枚 |
【キャラデッキ】
ST02-012 | キラ・ヤマト | 1枚 |
BT01-159 | 三日月・オーガス | 1枚 |
SP01-075 | プルツー | 4枚 |
SP01-083 | ティエリア・アーデ | 1枚 |
SP01-065 | エルピー・プル | 8枚 |
BT03-132 | リリーナ・ピースクラフト | 5枚 |
【サイドボード】
ST03-001 | ズック | 1枚 |
BT02-131 | ハンマ・ハンマ | 1枚 |
SP01-057 | ヤクト・ドーガ(クェス機) | 2枚 |
BT03-054 | ストライクダガー | 1枚 |
BT02-147 | バイク乗り魂を見せてやる | 1枚 |
BT03-129 | 手ごころを加えるのは今回だけと知れ! | 2枚 |
BT03-130 | とち狂ってお友達にでもなりにきたのかい? | 2枚 |
■東京会場「ホビーステーション 秋葉原本店」(7/18開催)
東京「ホビーステーション 秋葉原本店」で開催された大会の決勝戦では、予選で勝ち点・オポーネントで同率8位となったため、ジャンケンによる順位決めで勝ち上がりを決めた青単デッキの「聖院 一」さんと、安定した青緑デッキの実力派「ぐふ」さん。前日の大会では、混色環境といわれている中で赤単が優勝を飾ったが、はたして今回はどうなるのか?
1戦目、先攻は聖院さん。
どちらも青ベースのデッキなため、立ち上がりは遅め。先手を取ったのは聖院さんで、5ターン目に「SP01-004 ジム(イオ機)」、7ターン目に青赤の2色コストを持つ「BT03-014 バイアラン・カスタム」を出撃させ、「反撃:2」を得て、きっちり守りを固める。
だが、ぐふさんは敵ユニットがいずれも「連邦」を持つことを逆手に取り、「連邦」ユニットがいる時に効果を発揮する「BT03-034 ザクキャノン」で「バイアラン・カスタム」を撃破。さらに緑のクロスレア「BT03-043 サイコ・ザク(ダリル機)」にパイロット「BT01-159 三日月・オーガス」を乗せて、こちらは逆に攻撃に特化した体勢を作っていく。
しかし、ここで聖院さんは「BT03-018 νガンダム(ダブル・フィン・ファンネル装備)」を出撃させ、ぐふさんの「サイコ・ザク(ダリル機)」を攻撃。
ATKが足りないので破壊はできないが、効果によって「フィン・ファンネル・ユニット・トークン」2機が出撃。「フィン・ファンネル」による攻撃で「サイコ・ザク(ダリル機)」が行動済になってしまう。
殴り合いになればとことん強力な「サイコ・ザク(ダリル機)」も、行動済にさせられてしまうと本領発揮できず、逆に聖院さんが出した「BT03-015 フルアーマー・ガンダム(イオ機)」によって差を広げられてしまう。
ぐふさんは「PR-U013 ユニコーンガンダム(覚醒)」の母艦回復効果で一時的に持ち直すも、聖院さんのフィニッシャー「BT03-020 フルアーマー・ユニコーンガンダム(覚醒)」によって壊滅的ダメージを受け、投了。1戦目は聖院さんが勝利した。
2戦目、先攻は再び聖院さん。ディフェンス力に定評のある「BT03-005 ボールK型」と「BT03-010 ジェガンD型」をテンポよく出して順調な滑り出しを見せる。
一方ぐふさんは「ザクキャノン」と「MA」を持つ序盤のエースユニット「BT03-037 ビグロ」を出撃させ、「ジェガンD型」を撃破。さらに次の手番で「ユニコーンガンダム(覚醒)」を出し、「ボールK型」を破壊して「防衛」の壁をすべて剥がすことに成功する。
聖院さんは「BT03-016 ユニコーンガンダム(ビーム・マグナム装備)」+「SP01-067 イオ・フレミング」、「バイアラン・カスタム」で再び守りを固めるが、今回はぐふさんの展開の方が早い。「サイコ・ザク(ダリル機)」2機を立て続けに出撃させ、「防衛」持ちの「ユニコーンガンダム(ビーム・マグナム装備)」を叩いて突破口を開くと、残ったユニットで母艦へと突撃。ぐふさんと聖院さんの母艦耐久値が逆転し、火力で勝るぐふさんが突き放しにかかる。
そして16ターン目、ぐふさんが「BT01-024 ユニコーンガンダム(デストロイモード)」を出撃させ、全機突撃して一気に聖院さんの母艦へ撃沈ダメージを与えて勝利。優勝の行方は3戦目へともつれ込んだ。
3戦目。この対戦は、まれに見る激戦となった。
先攻は三たび、聖院さん。5ターン目に「ジム(イオ機)」を出して先手を取るが、次のターンにはぐふさんが「ジェガンD型」を出し、守りを固めつつ殴り返す。
聖院さんは攻守のバランスの取れたプロモカード「PR-U014 バンシィ・ノルン(覚醒)」で「ジェガンD型」を破壊。しかしすぐに返すターンでぐふさんの「ザクキャノン」により、「バンシィ・ノルン(覚醒)」も破壊される。
この後も一進一退の攻防が続き、双方の母艦が少しずつ傷ついていく。
16ターン目、ぐふさんが2戦目の決定打となった、起死回生の「ユニコーンガンダム(デストロイモード)」を出撃させ、聖院さんのユニットをほぼ一掃。聖院さんは「ユニコーンガンダム(ビーム・マグナム装備)」で「ユニコーンガンダム(デストロイモード)」を行動済にして足を止めるが、なんとぐふさんは2機目の「ユニコーンガンダム(デストロイモード)」に「BT01-152 カミーユ・ビダン」を乗せて出撃。聖院さんのユニットを蹴散らし、母艦にも効果的なダメージを与えた。
聖院さんは「バイアラン・カスタム」+「イオ・フレミング」、「BT03-008 陸戦型ガンダム」を出して粘りを見せるが、ぐふさんは3機目のクロスレア「フルアーマー・ガンダム(イオ機)」を出し、ユニットを一斉に攻撃して破壊した上に、自分の母艦の回復まで行った。ここで、ついに母艦耐久値でぐふさんが逆転し、聖院さんを上回る。
クロスレアが3機も並ぶ壮観な戦場に、これはぐふさんが勝ったか……という空気がギャラリーの間に流れた。
しかし、まだ逆転は終わらなかった。1戦目で聖院さんの勝利の立役者となった「νガンダム(ダブル・フィン・ファンネル装備)」に、「イオ・フレミング」を乗せて出撃させ、「フィン・ファンネル」でぐふさんの「ユニコーンガンダム(デストロイモード)」と「フルアーマー・ガンダム(イオ機)」を行動済にし、ロックする。
ぐふさんは「ユニコーンガンダム(覚醒)」を出撃させ、相手母艦への攻撃を宣言するが、「イオ・フレミング」によって「νガンダム(ダブル・フィン・ファンネル装備)」に「防衛」がついていたことを失念しており、代わりに「νガンダム(ダブル・フィン・ファンネル装備)」を殴って「フィン・ファンネル」を追加させてしまった。
そして次のターン、聖院さんの切り札「フルアーマー・ユニコーンガンダム(覚醒)」が「BT03-149 バナージ・リンクス」を乗せて出撃。出撃時効果と攻撃により、ぐふさんの母艦に大ダメージを与える。ぐふさんの母艦耐久値は残り4点まで削られてしまった。
先ほどまでの勝利ムードは吹き飛んだものの、ぐふさんも負けてはいない。こちらも「フルアーマー・ユニコーンガンダム(覚醒)」を出撃させ、大量の「フィン・ファンネル」をすべて行動済にして聖院さんの母艦へ大ダメージを与える。さらに「防衛」ユニットを破壊し、聖院さんの母艦耐久値は残り2点。
聖院さんの手札は2枚で、ユニットはすべて行動済になっている。次のターンさえしのげれば、ぐふさんが勝てる状況だ。ぐふさんはカウンターカードをセットし、ターンエンド。
聖院さんは「フルアーマー・ガンダム(イオ機)」を出撃させ、「ユニコーンガンダム(覚醒)」を攻撃。戦闘ダメージを受ければ母艦を回復できたのだが、それを読み切ったようにカウンターカード「BT01-068 当たらなければどうという事はない」によって、戦闘ダメージは無効に。
いよいよ、最後の一手。聖院さんの最後の手札がATK4以上・総コスト5以下のユニットカードならば、聖院さんの勝ち。そうでなければぐふさんの勝ちという、大一番のギャンブルで聖院さんの手から飛び出したのは……総コスト5、ATK5の「バンシィ・ノルン(覚醒)」。
ギャラリーの歓声の中、聖院さんが「バンシィ・ノルン(覚醒)」で母艦を攻撃し、ぐふさんの母艦にとどめを刺して、優勝をつかみ取った。
優勝者 聖院 一さんの青単デッキ
【ユニットデッキ】
【キャラデッキ】
【サイドボード】
【ユニットデッキ】
ST01-002 | ガンキャノン | 3枚 |
BT01-024 | ユニコーンガンダム(デストロイモード) | 3枚 |
SP01-004 | ジム(イオ機) | 3枚 |
BT03-005 | ボールK型 | 4枚 |
BT03-008 | 陸戦型ガンダム | 2枚 |
BT03-010 | ジェガンD型 | 3枚 |
BT03-014 | バイアラン・カスタム | 3枚 |
BT03-015 | フルアーマー・ガンダム(イオ機) | 4枚 |
BT03-016 | ユニコーンガンダム(ビーム・マグナム装備) | 3枚 |
BT03-018 | νガンダム(ダブル・フィン・ファンネル装備) | 2枚 |
BT03-020 | フルアーマー・ユニコーンガンダム(覚醒) | 3枚 |
PR-U013 | ユニコーンガンダム(覚醒) | 3枚 |
PR-U014 | バンシィ・ノルン(覚醒) | 2枚 |
BT01-031 | 第1戦闘配置 | 2枚 |
【キャラデッキ】
BT01-157 | ムウ・ラ・フラガ | 3枚 |
SP01-067 | イオ・フレミング | 2枚 |
BT03-149 | バナージ・リンクス | 2枚 |
BT02-028 | チェーン・アギ | 5枚 |
BT03-133 | ミネバ・ラオ・ザビ[青 / 赤] | 4枚 |
BT03-134 | セシリー・フェアチャイルド[青 / 赤] | 4枚 |
【サイドボード】
ST01-002 | ガンキャノン | 1枚 |
BT03-010 | ジェガンD型 | 1枚 |
PR-U014 | バンシィ・ノルン(覚醒) | 1枚 |
BT01-034 | 左舷砲撃手!弾幕薄いぞ!何やってる! | 3枚 |
BT03-130 | とち狂ってお友達にでもなりにきたのかい? | 3枚 |
BT02-028 | チェーン・アギ | 1枚 |
■大阪会場「ホビーステーション日本橋2’s店」(7/18開催)
募集人数を超えたために抽選漏れまで発生した大阪「ホビーステーション日本橋2’s店」での大会決勝戦は、青緑赤と言うピーキーなデッキを使いこなす「S」さんと、今期の地域No.1決定戦で多数の結果を残す、青緑デッキを用いる「まっつん」さんの対決となった。
1戦目はSさんの先攻。
序盤戦は静かな立ち上がり。両者ともに2ターン目まではブリッジにカードが並ぶだけ。Sさんは3から4ターン目に「ジェガンD型」を1枚ずつ。まっつんさんも「ジェガンD型」、「リック・ドム」を出すのみと小競り合いに終始。
ゲームが動き始めたのは互いの5ターン目。Sさんが「ウイングガンダム」+「三日月・オーガス」を出撃させ、まっつんさんの戦場を一掃すると共に、ブリッジを1枚行動済に。まっつんさんも負けじと、「ザクキャノン」を出して「ジェガンD型」を破壊し、カウンターをセットする。
▲ここでまっつんさんは、「ウイングガンダム」+「三日月・オーガス」の脅威よりも、ユニットの出撃時の効果を束縛し、威力を半減させる「ジェガンD型」を倒す戦略に出ている。「ジェガンD型」は今期、高い採用率を誇る優秀なユニットだが、Sさんの場には「ジェガンD型」が2枚出ているので、「ウイングガンダム」を破壊することで、「三日月・オーガス」がブリッジへ戻ることを嫌ったのだと思われる。
次のターン、Sさんは「サイコ・ザク(ダリル機)」を出し、まっつんさんの伏せていた「第1戦闘配置」をものともせず「ザクキャノン」を破壊。まっつんさんも「サイコ・ザク(ダリル機)」+「カミーユ・ビダン」を出撃させ、サイコ・ザクでサイコ・ザクを討ち取ると言う、もはやお馴染みの流れで返す。
続いてSさんは「バイアラン・カスタム」+「ムウ・ラ・フラガ」を出し、サイコ・ザクを撃破してカウンターを伏せると、ジリジリと押されつつあるまっつんさんは、伏せられたカウンターを「第1戦闘配置」と読み、2度目の「サイコ・ザク(ダリル機)」+「カミーユ・ビダン」で挽回を図るが、これが「当たらなければどうという事はない」で痛恨のミス。
▲「当たらなければどうという事はない」は、1度だけ相手の戦闘によるダメージを無効にする、カウンターの代表格とも言えるカード。いかに今弾で最も強い1枚に数えられる「サイコ・ザク(ダリル機)」と言えど、ダメージが与えられないのであれば、どうという事はないのである。
このミスが勝負の流れを決定づけたか、Sさんは「ユニコーンガンダム(覚醒)」を戦列に加え、完全に盤面を掌握。戦況が厳しいまっつんさんはここで渾身の「フルアーマー・ガンダム(イオ機)」+「ムウ・ラ・フラガ」を出すも、「バイアラン・カスタム」による鉄壁の布陣の前に有効打を与えられず、母艦回復と相手母艦にダメージを与えるに留まった。
そして次のターン、Sさんはカードをプレイせずとも、「ユニコーンガンダム(覚醒)」、「バイアラン・カスタム」、「ウイングガンダム」、「ジェガンD型」の総攻撃で、まっつんさんの母艦耐久値を削りきった。
2戦目もSさんの先攻。
3ターン目までユニットが出ないSさんに対し、まっつんさんは「ボールK型」、「リック・ドム」+「三日月・オーガス」と順調に展開し、勝機を予感する。
4ターン目、Sさんは「クシャトリヤ・ベッセルング」を出撃させて「ボールK型」を破壊した後、まっつんさんは2枚目の「ボールK型」をセットし、何を思ったかターン終了宣言。どうやら「クシャトリヤ・ベッセルング」が「防衛」を持っていると勘違いしたらしく、「リック・ドム」の4点ダメージを与える機会をフイにしてしまう。
5ターン目、Sさんは「フルアーマー・ガンダム(イオ機)」をプレイ後、またも「ボールK型」を狙った。どうやら今回は、Sさんが「三日月・オーガス」を飼い殺しにする作戦の模様。そしてその返し、「クシャトリヤ・ベッセルング」の効果で「急襲」を持っている、厄介な「フルアーマー・ガンダム(イオ機)」に対して、まっつんさんは「ムウ・ラ・フラガ」をセットしてDEF4にした「ザクキャノン」でこれを撃破。
Sさんの6ターン目は、「ユニコーンガンダム(覚醒)」で厄介な「ザクキャノン」を行動済にし、勝ち筋が見えたのか、ここでようやく「リック・ドム」+「三日月・オーガス」を撃破。
対するまっつんさんの6ターン目は、「アナハイム・エレクトロニクス社」でスタート。ここで強力なユニットを手札に加えたかったが、公開した4枚の中にあった「連邦」のユニットは、「ガンキャノン」のみで非常に厳しい流れ。その後は「ボールK型」とカウンター1枚を出すに留まり、中盤過ぎてのこの弱い動きが結果的に分水嶺となった。
Sさんはその弱さに畳み掛けるように「ジェガンD型」と「ザクキャノン」をプレイし、まっつんさんの戦線を一掃。対するまっつんさんは「ガンキャノン」と「リック・ドム」をプレイ。しかし、Sさんの「ジェガンD型」の効果で「ガンキャノン」は効果が発揮できず、Sさんが伏せていた「当たらなければどうという事はない」の効果もあってユニットを1枚も破壊できずにエンドする。
そして迎えた8ターン目。ここまで綺麗に決まるパターンはなかなか見られないものだが、Sさんの場に青の最終兵器「フルアーマー・ユニコーンガンダム(覚醒)」が降臨。「クシャトリヤ・ベッセルング」、「ユニコーンガンダム(覚醒)」、「ジェガンD型」、「ザクキャノン」と大量展開されたユニットによる波状攻撃が行われ、2枚の「防衛」ユニットの抵抗もむなしく、25点もあったまっつんさんの母艦耐久値は文字通り消し飛んだ。
この2連勝により、Sさんは 2月の記念大会に続いて、2度目の優勝を飾ることとなった。
優勝者 Sさんの青緑赤デッキ
【ユニットデッキ】
【キャラデッキ】
【サイドボード】
【ユニットデッキ】
BT03-005 | ボールK型 | 4枚 |
BT03-010 | ジェガンD型 | 4枚 |
BT03-014 | バイアラン・カスタム | 3枚 |
BT03-015 | フルアーマー・ガンダム(イオ機) | 2枚 |
BT03-020 | フルアーマー・ユニコーンガンダム(覚醒) | 3枚 |
ST01-002 | ガンキャノン | 2枚 |
PR-U013 | ユニコーンガンダム(覚醒) | 1枚 |
BT03-021 | アナハイム・エレクトロニクス社 | 3枚 |
BT01-031 | 第1戦闘配置 | 2枚 |
BT03-034 | ザクキャノン | 4枚 |
BT03-043 | サイコ・ザク(ダリル機) | 4枚 |
BT01-068 | 当たらなければどうという事はない | 2枚 |
BT03-117 | クシャトリヤ・ベッセルング | 2枚 |
PR-U015 | ウイングガンダム | 4枚 |
【キャラデッキ】
BT01-149 | シャア・アズナブル | 1枚 |
BT01-152 | カミーユ・ビダン | 1枚 |
BT01-157 | ムウ・ラ・フラガ | 2枚 |
BT01-159 | 三日月・オーガス | 2枚 |
BT03-133 | ミネバ・ラオ・ザビ[青 / 赤] | 4枚 |
BT03-134 | セシリー・フェアチャイルド[青 / 赤] | 2枚 |
BT03-135 | アイナ・サハリン[青 / 緑] | 4枚 |
BT03-136 | ミハル・ラトキエ[青 / 緑] | 3枚 |
BT03-137 | ロニ・ガーベイ[緑 / 赤] | 1枚 |
【サイドボード】
PR-U013 | ユニコーンガンダム(覚醒) | 1枚 |
BT02-128 | リゲルグ | 2枚 |
BT02-137 | キュベレイ | 1枚 |
BT03-002 | ガンタンクR-44 | 2枚 |
SP01-057 | ヤクト・ドーガ(クェス機) | 1枚 |
SP01-059 | コンティオ | 1枚 |
BT01-153 | クワトロ・バジーナ | 2枚 |
▲相手のターン中、全ての味方ユニットをATK+2 / DEF+2する効果を持つ強ユニット。対策カードを引けないと、敵ユニットの生存率が上がって、窮地に陥ることも多い。
ガンダムクロスウォー「未来への翼」地域No.1決定戦は、次回7月24日(日)の大阪「カードボックス日本橋店」で最後となる。公式サイトの イベントページで開催店舗をチェックして、ぜひとも参加してみよう。
ガンダムクロスウォー「未来への翼」地域No.1決定戦
[実施期間] 2016年7月2日(土)~7月24日(日)
[開催エリア] 東京・愛知・千葉・福岡・大阪の全国8会場
[参加費] 無料
[実施期間] 2016年7月2日(土)~7月24日(日)
[開催エリア] 東京・愛知・千葉・福岡・大阪の全国8会場
[参加費] 無料
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