いよいよ10月上旬より稼働開始となる「ガンダムトライエイジ BUILD G1弾」では、ガンダムTVシリーズ最新作「ガンダムビルドファイターズトライ」、「ガンダム Gのレコンギスタ」の2作品に加え、「機動新世紀ガンダムX」、「∀ガンダム」がついに参戦。 より一層ゲームを楽しむための新システムの導入など、さらなる進化を果たす「ガンダムトライエイジ」の魅力を全4回にわたって徹底紹介! |
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第1回となる今回は、「ガンダムトライエイジ」の担当バンダイ長瀬氏と、開発スタッフ井之丸氏、山路氏をゲストに迎え、大迫力のカードイラストの開発秘話を語ってもらった。 イラストに秘められた構図ネタや原作のオマージュといった“トライエイジならでは”のデザインが生まれた経緯など、貴重なトークが多数飛び出したので、さっそく紹介していこう。 |
――発売開始から今年で3周年を迎えたそうですね?
長瀬: 2011年7月28日の「0弾」に始まり、現在稼働中の「BUILD MS 8弾」で通算19弾を数えるに至りました。企画自体は2009年のガンダム放映30周年を機にスタートしていたので、プロジェクトとしては6年目に突入したことになります。
立ち上げ時に掲げたテーマは「コアな方からライトな方まで、親子層にも楽しんでもらえるガンダムカードゲーム」。商品の間口を広げることを意識して「トライエイジ」を開発し続けてきました。
――ガンダムのカード商品はこれまでにも色々とありましたが、それらとの違いは?
長瀬: カード商品に限らず、ガンプラを始めとするガンダム商品はユーザーの日常風景の一部になっています。その中で“トライエイジならではの魅力”を伝え、感じてもらうことは常に意識しています。
井之丸: 「トライエイジ」発売前、既にカードゲーム市場にはロングセラーで確固たるポジションを築いていた「ガンダムウォー」が存在していました。それと比較されることは覚悟していたので、まずは見た目が第一。違いを分かり易く伝えることが肝心と、物語性を感じさせる絵作り、ゲームプレイを盛り上げる楽しいデザイン、ここでアピールしようと図りました。
でも、言うは易し行うは難しで、ガンダムらしい戦闘シーンで派手なビジュアルのカードにしようとしたところ、宇宙背景のイラストばかりになり、カードを並べてみたら真っ黒けの印象しかなく、結果的に地味になってしまったんです。これはマズいぞ、と。
そんなこともあって、爆炎やビームをアクセントとして生かすようになっていきました。
山路: 一時、「爆発させましょう」という単語が流行しましたからね(笑)。
カード全体のイメージとして、「明るめ」の絵が多くなることを、継続して目指しています。
01-017 ビグ・ザム/01-024 シナンジュ
――「物語性を感じさせる絵作り」とは、具体例にはどのように表現されているのですか?
井之丸: ユーザーの方々が持たれているイメージを損なわないように、映像作品であれば、そのまま再現するのではなく、違うアングルからのカットやCGでイラスト化したり、幕間に「きっとこういうシーンがあったに違いない」というMSV的な発想をしたり、ですね。
また、シリーズコレクションという商品の性格を生かして、弾をまたいでカードを集めていく一味違うコレクション遊びもできるんですよ。それは絵本を編集していく様なカタチで、ユーザー自身のセンスでカードナンバーではなく、カードの絵を繋げていくとショートストーリーを楽しめるといったものです。
▲『機動戦士Ζガンダム』17話のシーンを再現!/06-033 サイコ・ガンダム
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▲ア・バオア・クー決戦をテーマにした創作イメージ。/B2-002 ジム
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▲「新機動戦記ガンダムW」最終話を再現!/B7-027 ウイングガンダムゼロ
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▲「ビルドファイターズ」最終話のバトルシーンをイメージ。/B8-040 ベアッガイIII
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途中で猛烈な砲火を浴びるも隙をついて突撃し、ついに基地内へ入ることに成功!
果たして基地攻略は成功するのか!?(続く)
――毎弾、趣向を凝らしたキラキラ輝くカードも印象的ですよね?
山路: 弾が変わるたびに使用するホロ柄や箔のデザインを変え、飽きられない工夫を凝らしています。ホロを使うとビジュアルのインパクトを高められる反面、イラストを見えづらくしてしまう部分も有るので、ユーザーの目に映る最良の状態をイメージしながらデザインを行っています。
また、各弾限定の特別仕様によるキャンペーンカードはコレクション性も加味されるので、工夫のしがいがあって作る側も楽しいですね。
03-005 ガンダムAGE-2ダブルバレット
▲サイコフレームが劇中のように光り輝く1枚。
B7-008 FAユニコーンガンダム(D) |
▲水陸両用MSをイメージした青色箔が採用されている。/05-021 アッガイ
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BUILD MS 2弾 ガンダム00キャンペーン
BUILD MS 5弾 逆襲のシャアキャンペーン
BUILD MS 6弾 Gガンダムキャンペーン
――並べて見てみると、記憶を刺激されて、より楽しめることが分かります。
長瀬: 子供の頃、ユーザーとしてカードを集めていたときに1枚で完結しない遊びを持つカードが凄く印象的だったんです。
「トライエイジ」のユーザーの方々にも同じ感動を体験してもらえればと思い、同質の遊びを盛り込んでいます。これはイラストだけでなく、裏面のフレーバーテキストもそうですね。
――ルーツとなる0弾のカードと最新の「BUILD MS 8弾」のカードを並べると、
その変化に作る側のエネルギーを感じますね。
山路: カードフォーマットも含めて、常に最良かつ新鮮味を感じてもらえるようにバージョンアップを行っています。主にはゲームの大バージョンアップに合わせて、カードフォーマットを調整してきました。ゲームが遊びやすいように、かつ、その時々の市場の流行を取り入れることを目指しています。
0弾の頃と比べると、光る部分が多くなってきているのですが、「BUILD G1弾」ではさらに光る部分を増やしましたのでご期待ください。
00-001ガンダム/00-038アムロ・レイ
――これまで手掛けられてきたカードの枚数は相当の数になったのでは?
長瀬: おかげさまで、カードのコレクション総数はプロモーションカードも含めると、約1,500枚以上にのぼります。2ヶ月に1回のサイクルで平均70種のカードを新弾としてリリース続ける中で、“いかに新鮮味を創るか”を毎回、開発メンバー内で議論を重ねて知恵を出し合っています。
井之丸: モビルスーツによっては、人気者ゆえにコレクションをコンスタントに増やしているものが有るんですが、ユーザーの方に「また、これかよ」と言われないようにするのが、段々大変になってきました。どんどんハードルが上がっていくものですから(笑)
山路: 最初のシークレットカード(※)だった「騎士ガンダム」は、裏面にSDガンダムのオマージュを込めてデザインしたのですが、元々ファンだったのでこれは自分も楽しめました。
シークレットカードとして収録するモビルスーツを決めるときは、関係スタッフ個々の思い入れがぶつかり合うので、いつも議論が盛り上がりますね。
※「BUILD MS 3弾」からスタートした、稼働日まで内容が非公開のカード。
――10月上旬より稼働予定の「BUILD G1弾」のカードについても期待してしまいます。
長瀬: 装いも新たにスタートする「BUILD G1弾」では、新ライン「クロスIF」と銘打ったコレションカードが登場します。これは、「原作の設定をベースに、もし○○だったら・・・」というテーマで、カードイラストと裏面のテキスト、それに皆様の想像力を組み合わせてイメージで楽しむものです。
これに限らず、常にトライエイジのカードは進化を続けていきますので、これからの展開にご注目願えれば嬉しい限りです。
長瀬裕
バンダイ カード事業部所属。ガンダムトライエイジ担当の1人で、立上げから現在に至るまで約3年ほど携わり続けている。
初めて遊んだガンダムゲームは「ガシャポン戦士2 カプセル戦記」。
井之丸ゴロー
過去にガンダム関連の書籍作りに携わった豊富な経験と知識をベースに、ガンダムトライエイジにおけるイラストコンセプト作りを一手に担う。
好きなキャラクターはアイナ・サハリン。
山路ナオキ
デザイン担当。カードのみならず、ガンダムトライエイジに関わるデザイン物全般の取りまとめを行う。好きな作品は「機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争」。
「ガンダムトライエイジ BUILD MS 1弾」特集第2回では、累計1,500を超えるカード裏面のフレーバーテキストに込められたストーリーをフィーチャー!
9月18日(木)掲載予定!ぜひともお楽しみに!
デジタルカードゲーム ガンダムトライエイジ BUILD G1弾 10月上旬稼働開始 1プレイ1枚100円(税込) ※100円につき必ず1枚カードがでます。 |
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