5月21日(土)よりいっせいにスタートした映像展開に先駆け、前日の5月20日(金)には、『機動戦士ガンダム THE ORIGIN III 暁の蜂起』前夜祭が東京・新宿ピカデリーにて開催された。
前夜祭の冒頭には、来場できなかった安彦良和総監督からのビデオメッセージが公開され、第3話でついにガルマが登場し、迫力の戦闘シーンもあることから「ある意味で、かなりガンダムらしくなっています。ガンダムファンの方、心置きなくお楽しみください」と、その出来に自信をのぞかせた。
本編に続き、第4話の予告、そしてルウム編の特報が上映されると、観客からはざわめきが。上映が終了すると、第3話の興奮と今後への期待が入り混じったかのような大きな拍手が沸き起こった。
上映後行われた舞台挨拶には、ドズル・ザビ役の三宅健太さんとキシリア・ザビ役の渡辺明乃さんに加え、司会進行として谷口 理プロデューサーが登壇。
渡辺さんにとっては今回が『THE ORIGIN』として初めての舞台挨拶ということもあり、キシリア役が決まった経緯からトークがスタートした。渡辺さんは当初、キャスバル役のオーディションを受けに行ったが、藤野音響監督からキシリア役とハモン役も勧められ、追加で2役のオーディションにも参加。「オーディションの時しか、そのキャラクターになれるチャンスはないかもしれない」と思い、悔いのないよう精一杯演じた結果、キシリア役を射止めたという裏話が明かされた。
そして、ドズルとキシリアの登場シーンをまとめた映像を見ながら、前話までを振り返る。三宅さんは、ドズルが第1話で発する「殿軍諸艦の奮闘を無駄にするな!」の台詞が特に緊張したとのことで、「お客さんとして見ていたガンダムの中で、まさか自分が戦艦に乗ってジオン軍に檄を飛ばすことになるとは」と思い、一言演じただけで汗だくになったそう。しかしその後は安彦総監督や藤野音響監督からのダメ出しもなく、所々アドリブも入れながら自由に演じていると、朗らかに語る。
渡辺さんも、キシリアの第一声は緊張し過ぎて覚えていないそうだが、テスト、本番と芝居を繰り返す中で、他のキャストやスタッフとも息があってきて「こんなにすごい人たちの中で、力いっぱい演じられることが本当にうれしくて、楽しくてしょうがなかった」と振り返る。また、アストライアがキャスバルとアルテイシアを見送るシーンではボロボロ泣いていたそうで、三宅さんからは「キシリアと真逆ですね」との突っ込みも。
収録がこれからという第4話に向けて、楽しみなポイントを尋ねられると、三宅さんは原作においても印象的なシャアとララァの出会いを挙げる。渡辺さんは「キシリアは色々と動いて大変なことになると思うので」と前置きしながら、「今までに見せたことのないキシリアになると思うので、とにかく出し切ろう」と意気込みを語った。また、2人も今回初めて見たというルウム編の特報について、宇宙世紀史上最大の戦争かもしれないという谷口プロデューサーの話を受け、三宅さんから「声が枯れるまでやりますよ。全軍進めー!」とドズルふうの台詞も飛び出した。
舞台挨拶のクライマックスには、神奈川県民ホールでのプレミア上映会から恒例となった「ジークジオン!」の唱和が観客も含めた全員で行われ、興奮冷めやらぬなか、登壇者からのコメントにより大盛況のイベントは幕を閉じた。
谷口 理プロデューサー
本日はありがとうございました。明日から全国15館で上映始まります。ぜひ、みなさん見に来ていただければと思いますので、よろしくお願い致します。
渡辺明乃
初めて、キシリア・ザビとしてみなさんの前に立つことができました。ありがとうございます。キャスト、スタッフ、本当に頑張って、みなさんが熱く燃えたぎるよう、全ての想いをかけて作っております。これからもずっと、よろしくお願い致します。頑張ります。
三宅健太
今回の『暁の蜂起』も含め、第4話もあり、ルウム編もあり、今まさに歴史が新たに紡がれようとしております。それも、みなさんの応援あってのことだと思います。『THE ORIGIN』を何卒、よろしくお願い致します。今日は本当にありがとうございました。
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN III 暁の蜂起』全国15館でのイベント上映は、6月3日(金)までの2週間限定で実施中。入場者プレゼントも配布されているほか、5月28日(土)には2週目舞台挨拶も開催される。また、Blu-ray劇場先行販売、先行有料配信も同時にスタートしているので、あわせてチェックしておこう。
※本文中、一部敬称略
(ガンダムインフォ編集部)
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